元営業女子の背伸びをやめた生活

広告代理店営業→専業主婦→WEBマーケ職という経歴のアラサーの日常を綴ります。旅行、ゲーム、映画、結婚式の思い出、仕事観など…

【ネタバレ感想】僕のワンダフル・ライフ。思ったより泣かせにこない。でも泣いちゃう!

こんにちは、あしです。

 

今日はAmazonプライムで観た「僕のワンダフル・ライフ」という映画の感想です。

 

この映画わんちゃんが転生を繰り返し、自分の「犬生」を考える・・・という映画なので、モノローグは全てわんちゃん視点!

犬が考えていることを勝手に妄想して、勝手に切なくなって涙が出てくる・・・なんて経験がある人にはもうたまらない映画です(私です)

 

愛犬を亡くした経験があったこともあり、公開当初からあらすじを見て、観ることを少し躊躇っていたのですが・・・結果観てよかったです。犬好きの方には心からおすすめしたい映画です。

 

 

以下感想ネタバレ有りですので、ご注意ください。

 

僕のワンダフル・ライフ」の簡単あらすじ

監督:ラッセ・ハルストレム

原作:W・ブルース・キャメロン

主演:ブリッド・ロバートソン、K・J・アパ、ジョン・オーティス

 ある日ゴールデン・レトリバーとして生まれたわんちゃんは、悪徳業者に炎天下の車の中で放置されていたところを、少年イーサンに救われる。子犬はベイリーと名づけられ、幼いベイリーはイーサンを前に「この子から離れない」と小さく誓う。やがて時が経ちベイリーは病で亡くなってしまうが、目が覚めると今度はシェパードに転生していた。時々自分の「犬生」を考えながら、人を好きになったり、同じ犬に恋したり・・・というわんちゃんの転生を描いたハートフルドラマです。

 

【感想】犬だからこそのシンプルなモノローグが健気で愛しくてじんわり泣ける。

観終えたときには、やっぱり真っ先に昔亡くした愛犬を思い出しました。

結局ベイリーはシェパード、コーギーと転生をするのですが、3回目の転生でイーサンと再会します。このときのモノローグの無邪気さが本当に可愛くて「イーサンだ!僕だよ!ベイリーベイリーだよ!」とベイリーがハイテンションになる度、ぼろぼろ泣きました(笑)

 

他にも冒頭の「この子から離れない」というベイリーのモノローグだけで、じーんときてしまったり、多分何気ないシーンも含めると4、5回はうるうるしてしまったと思います。

イーサンが離れた大学に通うことになり、ベイリーが大好きだったつぶれたラグビーボールを投げたシーンもやばかった。もちろんイーサンとしばらくお別れだなんてわからないベイリーは、いつもの遊びの延長戦だと思って、イーサンの乗った車を麦畑の中を走って追いかけるんですよね・・・。「もう少しゆっくり走ってよ」みたいなモノローグで無邪気にボールを届けるベイリー。なんて健気なんだ・・・泣くでしょうよ。

 

と、こんな感じに泣く泣く言っている割に感動映画によくある「泣かせにきてるな」という感じがあまりなかったのが良かった。

恐らくベイリーのモノローグがシンプルで、うるさすぎないのがいいのだと思う。「ねえ、なんで?なんでなんで置いてくの?」みたいな煽るモノローグでも、きっと泣くんだけど(笑)その場合、ちょっと悔しくて観賞後こんな爽やかな気持ちではいれない気がする!

 

年老いたイーサンと再会し、ついでに学生時代の彼女との再婚のきっかけもつくり、2人と1匹で幸せに過ごすベイリーは最後にモノローグでこう言います。

犬生を繰り返してきて学んだのは もちろん楽しむこと

困っている人を探し 救うこと

好きな人をなめ 過去をいつまでも悲しまず 未来を憂いもしない

ただ 今を生きる

今を 一緒に生きる

それが犬の目的

 確かに転生の中で、保健所に連れていかれたり、ろくに散歩も連れていってもらえずに放置されたり・・・と必ず幸せなことばかりではなかった。ただしベイリーが憂うような悲しむようなモノローグは非常に少ないんですよね。

「イーサン、君に会うために生まれてきたんだ!」的なオチではなく、どの犬生でも人や犬を好きになって、好きな人を思って真っ直ぐに行動している姿がよかった。その上でやっぱり姿は変わっても、いろんな犬生を送っても、恩を受けた主人のことは忘れずに大好きでいる。

シンプルに言ってしまえば、人間の都合のいい願望を犬にモノローグさせた映画なのかもしれないですが、大好きな愛犬がそう思ってくれてる!と思った方が人生楽しめるんじゃないかな~と思います。

 

強いて言うとすれば、ベイリーがきっかけで元カノと再会して結婚までしちゃうところとか「バディ=ベイリー」とイーサンがすんなり納得するシーンとか、思った以上に幸せすぎるのはちょっと意外でした。仲直りするとか、もしかしたらベイリーかも・・・?ぐらいで終わる方が個人的にはちょうど良かった気もする。

 

あとは「That's a dog's Purpose.」という締めが「それが犬の目的」と訳されるのはちょっと違和感がありました。でも「決心」でもなんかちょっと違う気もするし・・・英語を日本語の訳すのって本当難しいですね。

 

最後に「泣ける映画ってちょっとね」「愛犬を思い出して辛くなりそう」みたいな人でも「いいから1回観てみなよ!悪いこたあ起きないよ!」とおすすめできる映画でした。