【クリア後感想】オクトパストラベラー裏ボスまで撃破。やっぱりRPGは面白い!
こんにちは、あしです。
約90時間をかけて、OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)をやっと完全クリアしました!
本当RPGの楽しさを思い出させてくれる、素晴らしいゲームだったので感動の冷めない内に感想を残したいと思います。前半特にネタバレはなしですが、途中からネタバレ有り、妄想有りなので苦手な方はご注意ください!
こんな人に特におすすめ
- ドット絵のRPG好き。
- ゲーム音楽は結構重視する。サントラとか聞くの好き。
- 時間や心にゆとりを持ってプレイできる環境がある。
- 過度なやりこみに期待しない。
- ネットで感想サイトを見ながら購入するか悩んでいる。
上記全部自分のことです(笑)
特に事前情報見て買う買わない悩んでいた期間がちょっとあったんですけど、ある程度情報見てそれでも興味ある人は購入して損することはないと思います。
BGMが良い!
各キャラのテーマとか、戦闘曲とかもれなく全部好きです。
特に気に入ったのは狩人ハンイットのテーマ、商人トレサのテーマ、ボスバトル2、決意、魔女と呼ばれる者、辺りです。戦闘曲は全部いいし、フィールド曲も町の曲も作業用BGMにいい感じ。
心配していたストーリー部分も満足!
特に私はRPGはストーリー結構重視するタイプで、プレイ前他の方の評価見て「ストーリーは期待できなそう・・・」というところが悩みポイントでした。ただ完全クリアまでしたところで言えるのは、ストーリーは一言で表すと「良」という感じで結構満足しています。期待値が低かったからかもしれないですが、悪くないというかむしろ好きです!
ストーリーを「良」と最終的に思った理由の一つがキャラクターで、8名主人公がいるのが本作の特徴ですが、嫌いなキャラが1名もいないという点が大きいです。
FF、ドラクエ、テイルズ、ペルソナ・・・等、結構有名どころのRPGはやっているつもりですが、やっぱり「嫌われちゃいそう」と思うキャラは作品内に出てきてしまうんですよね(P3のテレッテーとか、TOAのアニスとか)
なぜキャラクターが嫌われちゃうかというと、やっぱりストーリー内で矛盾した行動を見せたり、人間的においおいおいと思った動きをしてしまったりということが多い。中には外見やしゃべり方が生理的に無理・・・ってパターンもあるかもしれないけど(アークザラッドのグルガとかどうしても変態にしか見えない。笑)
つまり8人のメインキャラがいて誰1人嫌いにならない、むしろいつもスタメン4人誰選ぶか迷うよ~~と思っている時点で、ストーリーは悪くないです。
1人のキャラクター4章と決して長くないストーリーの中で、芯の通った行動をしてくれるので、最終的にはちゃんとキャラクターを好きになりますからね!
特に気に入ったのはアーフェンの2章ラスト、サイラスの2章、ハンイット2章の思わぬ再会シーン等。トレサ編は全部好き!!!
これだけ褒めてはいるんですけど、章によっては浅かったりつっこみどころ満載だったりもします。オフィーリア2章とか「え、どうしよう浅すぎる。この感じで3章も続くと結構つらいかも」と思った(笑)あと仲間同士のやり取りとかはチャットだけじゃ物足りないから、結構脳内で補完するしかない・・・など。
でもそういうつっこみどころとか、薄口のストーリーもなんか懐かしい。どんでん返しも張り巡らされた伏線も大好きだけど、予定調和、勧善懲悪も実は嫌いじゃないんだよなーと思い返しました。
欲を言えばキャラ同士のやり取りはもっと見たいけど、シナリオ上それが難しいことはわかる。。ただ回復とかアイテム使ったときに、使われた側がお礼言うみたいなやつは欲しかったかもしれない(細かい)
戦闘システムと絶妙なバランス感覚が◎
戦闘システム私はめっちゃはまりました。ザコ戦も苦じゃないし、気持ちいいです。戦闘BGMの影響も非常に大きいと思いますが。
ペルソナシリーズに慣れている人は敵の弱点をついてブレイクして、総攻撃!的な流れはすんなりはまると思います。(ペルソナシリーズも戦闘BGM格好いいから戦闘が苦じゃない)
ただ戦略の複雑さと楽しさに関しては、圧倒的にオクトパストラベラーの勝利だと思います。ラスボスとか超苦戦したのに、またジョブ替えて戦いたいって思うくらい!
あとは戦闘で使えないキャラがいないというのも、地味にすごいと思います。アーフェンの調合とか、ルンマスになったトレサちゃんとか、飛び抜けて優秀なキャラはいるんですけど、ジョブの組み合わせ次第では全員が活躍できます。だからこそラストバトルの演出は盛り上がるし、頭使うんだけど楽しい。
好きなキャラができたら装備とか優遇して使えるジョブをサブにセットすればいいし、あくまでも効率重視であれば本ジョブと相性のいいサブジョブつけると攻略は楽だし、という風にプレイヤー次第で遊び方が変えられるのがいいよね。私は前者のタイプでサイラス、アーフェンを優遇していたんだけど、最終決戦前でジョブの見直しをしたタイプです(笑)
これからプレイする人はなるべく満遍なく、いろんなキャラを使ってプレイするのがおすすめです。過度な縛りプレイは好きじゃないけど、プリムロゼ編はなんとなくメンタル強めなオルベリク入れたいな・・・とか、トレサ編はテリオン入れるとなんか良心痛むな・・・とか、そんなストーリーに沿ってキャラ入れ替えしても積まない丁度いいバランス感覚は嬉しいです。
ストーリー&キャラクター感想(ネタバレ有り)
ストーリー部分と各キャラクターの感想を書くにあたっては、事実と妄想が入り混じる感じになるのでご注意ください。でもそういう想像させてくれるところがオクトラの好きなところです!
サイラス→オフィーリア→ハンイット→テリオン→トレサ→オルベリク→アーフェン→プリムロゼと仲間にした順に各キャラの感想を書きます。
キャラクター感想
サイラス(主人公)
事前に「エンカウント半減」のアビリティがゲットできるという情報をちら見してしまったため、主人公はサイラス先生になりました(笑)最終的にはキャラクターとしては8人中、3人目くらいに好きです。
主人公としてずっとパーティーにいたこともあり、戦闘面では1番お世話になりました!弱点ついて総攻撃!の総攻撃はサイラス先生の魔法でした。サブジョブもプリムロゼとかにつけた方がいい気がしながらも、やっぱりサイラスが3連続魔法をぶっ放すところが見たくて魔術師にしてしまいました。後悔はない・・・。
年齢も30歳ということもあり、パーティ内でも最初から芯があり最もぶれなかった人という印象です。女性からの好意に疎いとか、実は酒が強いとか、女性人気が高そうなおいしいキャラ!1章、2章の「女性の好意に気づかないイケメン設定」のごり押しを見て、序盤はなんか悔しいから好きになりたくないキャラでした(笑)
ただ2章ラストの辺りからサイラスの芯となる学問に対する考え方が見えてきて、4章のラストで「『あなたならば』その言葉が気に入らないんだ」から始まるサイラス先生の考えを聞いたとき、素直にいい大人だと思いました。「過去を探り、今を学び、未来へ繋ぐそのために知識を磨くのが学者だ」「知っているとか知らないとかそんな差で区別しないでもらいたい。きっと私の生徒は私より先へと進む、進んでくれるはずだ。そのとき、彼女たちが何を知るのか私はそれが楽しみで仕方ない」この辺りのセリフが特に好きです。
途中アーフェンとのチャットでアーフェンのこと褒めるし気に入りまくってるし、どうした先生?と思ったのですが、4章のセリフを聞いてからは納得しました。サイラスから見たアーフェンは「学ぼうとする探究心がある人」でもあるし、「知識を知らない人に教える人」でもあるんだな、と思います。
●サイラスから見た各キャラクターの印象(想像有り)
→オフィーリア君「式年奉火の儀式に立ち会えて嬉しい。見守ってあげたい」
→ハンイット君「思ったことをきっぱり伝えてくれるので有難い」
→テリオン(君)「盗みの腕前に関心。軽口も叩いてくれるってことは心を許してくれてるんだろう(前向き)」
→トレサ君「知識を披露したときのリアクションがいいから、ついつい教えたくなる」
→オルベリク「年長組として安心して旅の仲間を任せられる存在」
→プリムロゼ君「あまり関わってこなかったタイプなので興味深い。自分の苦手なことができることを尊敬している」
→アーフェン君「理想的な生徒で若々しい言動が時に眩しい。自身の原点を思い出させてくれる」
オフィーリア
回復役は序盤でいた方がいいだろう!ということで迷わず2人目に仲間にしました。第1印象はリアナとの高音ボイスでのやり取りがちょっと受け入れられず(笑)ストーリーへの感情移入はしにくいキャラでした。前述してますが、2章のストーリーもいい話だけど、浅すぎてびっくりした!
オフィーリアの好感度が上がったのは、2章以降の他キャラでのパーティーチャットでした。可愛くてとにかく和む・・・。そしてサブジョブを狩人にしてからの彼女には終盤のボス戦とてもお世話になりました!回復して、ねんちゃく糸として、奥義をサイラスにかけて・・・と結構忙しく働いてくれてたし、全員がラストアクト&おかわりを覚える終盤まではラストアクト発動する度に「好き・・・!」ってなってました(笑)狩人ジョブのオフィーリアのドット絵が可愛い&生き物好きそうという理由でサブジョブ決めたけど、結構使いやすかった!あとストーリーは4章で最後にリアナを「導く」できたのが印象的でよかった。
他キャラとの絡みとしてはプリムロゼとの絡みが好きです。プリムロゼ2章のチャットで、過去大変だったことを察したオフィーリアがプリムロゼを気遣うのですが「あなただってきっといろいろあったでしょ」とプリムロゼに逆に気を遣われてしまう。そんなやり取りをした後に「プリムロゼさんは本当に強い人・・・」とオフィーリアが思うのですが、彼女の裏表のない優しさや清純さみたいなものが逆に旅の中でプリムロゼを支えているといいな・・・と妄想していました。
●オフィーリアから見た各キャラクターの印象(想像有り)
→サイラスさん「ちょっと変わっているけど1番最初に助けてくれた優しい人」
→ハンイットさん「一緒にいて落ち着く。リンデが可愛い」
→テリオンさん「放っておけない人。もっと仲良くしたい」
→トレサさん「友達になれて嬉しい。行動力に関心する」
→オルベリクさん「大人の人。時々お父さんみたい」
→プリムロゼさん「強い人。きらきらして眩しい。できるだけ傍で見守っていたい」
→アーフェンさん「優しい人。同じ目線で話してくれる」
ハンイット
序盤に仲間にしたこともあり、ドアの前に立ちはだかる村人を倒すのは序盤彼女の仕事でした。シ・ワルキの村では稽古としてけしかけてたから罪悪感少なめだったけど、それ以降は普通に罪悪感ありながらけしかけてました(笑)
ハンイットのストーリーが1,2を争うほど好きです。「師匠は無事なの?」「師匠いい奴だから早く助けたい!」「赤目って結局なにもの?」っていう感じで自然と進めたくなるストーリーでした。そして何よりテーマ曲が切なくてめっちゃ好き!なるべく聞きたくて章が終わっても、しばらく画面をそのままにしていました。赤目の正体を知ってからは実はすごく切ない物語だったんだな・・・と更にテーマ曲に納得です。1章で食物連鎖についてハンイットが語るシーンがあったのですが、そうした生命の循環から外れて「人ならざるもの」になってしまったのが赤目だったので。
ザンターとの師匠愛もすごくツボでした!救った後に「悪かったな」と言うザンターに「ああ、すごく悪い」みたいなことを言うハンイットが可愛い・・・!ハンイットも序盤から達観した強いキャラクターとして描かれているのですが、変わり果てた師匠の姿を見たときの妙に淡々としたセリフも、本当は動揺しているが必死に感情を押し殺している感じがして勝手に好感を持っていました。師匠や村長の話を「長い」と言うハンイットが最後に旅の話を聞かせてくれと言った師匠に対して「いいけど、長くなるぞ?」的な返しをしたときは、べただけどすごく良かった。ハンイットもこの旅で成長したんだなーと思えるシーンでした。
キャラ同士の絡みで印象的なのは、2章のサイラスとのやり取り。めっちゃ急いでるのに空気を読まずに結論から話さないサイラスに、ちょっと怒るハンイットとへこむ先生。「後で聞いてやるから」とちょっとなだめるハンイットの優しさも見られて、ほっこりしました。
●ハンイットから見た各キャラクターの印象(想像有り)
→サイラス「知識の量など尊敬するところは多い。言いすぎてしまったかな、と思っても意外にめげないから楽」
→オフィーリア「リンデが懐いているからいい奴。守ってあげたい」
→テリオン「少し距離を置かれている気がする。懐く前の動物みたいな奴」
→トレサ「振り回されることも多いけど気づくと笑っている」
→オルベリク「話のわかる人。戦闘について教わっている※剣士ジョブ」
→プリムロゼ「面白い人。きらきらしていて眩しい」
→アーフェン「酒の飲みすぎには注意した方がいいぞ」
テリオン
事前情報で盗むが結構重要なんじゃない?と思って主人公候補だったテリオン。結局サイラススタートになったので、なるべく最短で会いたいと思っていたキャラでした!事前情報をあまり入れてなかったので、明るい系の盗賊(FF9のジタンとか、FF6のロックとか)を勝手に想像していて、クールだし声ちっちゃいし、キザだしwwwと最初は盗賊像とのギャップに苦しんだ(笑)
紫宝箱はそんなに重要アイテムじゃないって中盤以降はわかったのに、それでも回収したくてボスをクリアした後はテリオン入れて再度ダンジョンに潜る・・・というのが定番化してました。そのため終盤まで主人公のサイラスに次いでレベルが高かったです。サブジョブは商人にしていたのですが、「幸運の風よ吹き荒れよ(ちょっと投げやり)」のボイスが面白かった(笑)そしてチャットでは実は仲間思いないい奴っていう展開が多かったので、BPパサーで仲間にほいほいBP配らせて働いてもらっていました!
ストーリーは悪くない!って前述しておきながらあれですが、テリオンのストーリーが1番つっこみどころは多かったです。2章は学者先生2人を出していい話にしようとしていましたが、どう考えても普通にただの泥棒だしな・・・とか(笑)ただテリオンの商人の物まねボイスを聞いて「ひえっ」ってなったり、ハンイットに「俺にも盗めないものがあった。おまえの誇りだ(うろ覚え)」的なことを言うのを見て、この子はちょっとあれな子なんだな、よしネタキャラにしようと振り切ってからは好きになりました(笑)酒場でのシーンとかの関係で22歳にしたのかもしれないけど、個人的にもう少し若かったら更に好感度が上がった気がする。サイラスとのチャットで幼い頃に出会えていたら何か変わったかも、みたいな心境になる辺りとかもう少し若いイメージなんだよなー。
キャラの絡みでは2章のオフィーリアとのチャットが可愛かった!サイラスに美人と言われても「そういうのよくないですよ」みたいなリアクションだったオフィーリアが、テリオンに美人と言われて照れるのがよかった・・・!なんとなくオフィーリアの性格はコーネリアにも近いし、こういう純粋な女性キャラと相性が良さそう。
●テリオンから見た各キャラクターの印象(想像有り)
→サイラス「苦手なタイプかと思ったけど気を遣わないで済むから実は楽」
→オフィーリア「美人だと思う。できるだけ綺麗なものを見て傷つかずにいてほしい」
→ハンイット「本心を見透かされているようで少し苦手」
→トレサ「うるさいけど頑張っていると思う」
→オルベリク「この旅がなければ絶対に関わっていないタイプの人間」
→プリムロゼ「良くも悪くも普通の女だけど、根性は認めてる」
→アーフェン「飲み仲間。綺麗事が多いけど聞いていても嫌な気持ちにはならない」
トレサ
トレサ好きだ!!!戦闘面でも、ストーリー面でもトレサにはいい意味で期待を裏切られて、オクトパストラベラーをここまではまった理由の1つがトレサだと思う。戦闘ボイスの「ちっちっち」とか「お金に糸目はつけないわ!」とかがいちいち可愛くて使いたくなるし、BPパサーはボス戦に使えるし、歩いてるだけでお金貯まるし、と何かとパーティに入れていましたが、ルーンマスターを装備してからは細かい理由は不要の強キャラになってしまった・・・。拡散のルーンと「緊急回避」の合わせ技がなければ、裏ボスは倒せなかったと思う。
あらすじを読むだけだと、旅に出たいから出る!というシンプルな理由なので、ある意味未知数と思っていたストーリーでしたが、一言でまとめると超正統派で普通でした。でも満足度は高い。トレサの周囲の人を素直に認めて、自分に足りないものを埋めるために頑張る前向きな姿勢を見ると自然とその成長を見守りたくなるんですよね。2章でのアリーとのやり取りが幼い感じで、すごく微笑ましかった。その後権力者を力でねじ伏せる(笑)ところも少年漫画みたいだった。そして最後は名声もお宝も手に入れて、ライバルの男に淡い恋心を抱かれて、お家に帰る!という爽やかっぷり(ラスボスがぱっと出のセクシーお姉さんだったことは忘れる)手記を書いたのがアーフェンの恩人さんと同じと日記おじさん(名前なんとかならんかったのか)に言われたときは、ここで繋がるか・・・!とどきどきしました。テーマ曲もめっちゃ好き。ハンイット同様にマップを変えたくなくて、ぼーっとしていました。
キャラ同士の絡みは好きなものが多いです。サイラスに対する先生呼びも元気いっぱいでかわいいし、プリムロゼを姉様と慕うのもかわいすぎる・・・。でもやっぱり元気印のアーフェンとの絡みは見ていて1番微笑ましかったです!他の人みんな「さん」付けなのに、アーフェンだけ呼び捨てってのも最高(笑)2人でわちゃわちゃ言いながら、新しい街とか先陣切って歩いてる姿が勝手に浮かびます。
●トレサから見た各キャラクターの印象(想像有り)
→サイラスさん「先生!褒めてくれるのは嬉しいけど、話が長いのは困る」
→オフィーリアさん「こんな美人で純粋な人に生まれたかった」
→ハンイットさん「お姉さんみたいにいつも気にかけてくれる」
→テリオンさん「仲間になったのも何かの縁よね!」
→オルベリクさん「不器用なTHE 男。男の友情って感動する!」
→プリムロゼさん「知らない世界をたくさん知っているお姉さま」
→アーフェン「1番話しやすい。なんだかんだ仲良し」
オルベリク
テリオンに次ぐネタキャラ(失礼)テーマ曲も剛健の騎士という二つ名も格好いいんです!格好いいんですけど「剣でしか語れない男」推しとどう考えても正道ではない「試合」の存在感がすごいので、段々ネタっぽく思えてきてしまったおじさま。最初のコブルストンでのドット絵を見たときは、ちょっとださい・・・と好きになれるか不安だったのですが、着替えてくれてよかったです(笑)
主人公サイラスごり押しパーティだったので、いかに弱点削れるかという序盤~中盤にかけてはあまりパーティインしていなかったのですが、終盤武器が強くなりダメージ限界突破つけてみて、アタッカーとして素晴らしい方だと気づきました。そこからは結構ボス戦にも連れていって、奥義でダメージを与えてくれて、すごいじゃん剛健の騎士!!と手のひら返しをしたキャラです(笑)終盤はドアの前で「なんもないよ~」と言うNPCを千本槍からの奥義で数ターンで倒すのが、オルベリクの本職になりました。「よい試合だった」がやっぱり笑ってしまう・・・。
そんなオルベリクですがストーリーは全くふざけておらず、王道で盛り上げてくれます!何のために剣をふるうのかに対する答えが「守るための剣」というのはシンプルだけどいいですよね。オルベリクの場合、新しい価値観に出会うというよりも自分がずっと大切にしてきたことは実はそういうことだったのだ、気づくようなストーリー展開なのが最年長らしくよかったです。
キャラとの相性でいうと、プリムロゼとオルベリクは結構いい感じだと思いながら進めていました。お互いに「食えない女」「扱いづらい男」みたいに思い合っていてからのプリムロゼ編4章でのチャットと思うと、めっちゃいい・・・!(妄想)「今この剣をお前のために振るおう」だなんて言われたら惚れる!
●オルベリクから見た各キャラクターの印象(想像有り)
→サイラス「自分がしっかりしなくては、と思う」
→オフィーリア「若いのにしっかりしている」
→ハンイット「戦闘の話をすると気が合う。稽古をつけている」
→テリオン「不器用ではあるが仲間思いないい奴」
→トレサ「努力家でいい子だと思う」
→プリムロゼ「苦手なタイプの食えない女。(3章以降は)昔のエアハルトを連想するため余計に放っておけない」
→アーフェン「治療の腕も人間性も信頼している」
プリムロゼ
全ストーリーで1番衝撃を受けたのはプリムロゼの第1章という方が多いのではないでしょうか。私も主人公をプリムロゼで始めていたら、身構えていたと思います(笑)そんな感じでぶっちぎりで不幸度が高く暗いプリムロゼ編でしたが、ラストの「信念を貫いて復讐を終えたけど虚しい」という終わり方は予想していなかったこともあり、結構気に入っています。「この脚で踊り続けなきゃね」という締め方も序盤からぶれていなくて好印象。ただそれだけでは余りにも救いがなさすぎるので、プリムロゼのストーリーに関してはフィニスの門のジェフリーの手記まで読んで完結させてあげたい!
ストーリーはいろいろインパクト大きめだったのですが、4章のシオメンは単純にいろいろ気持ち悪すぎて元彼かなんか知らんけど、早く倒したい!と純粋に思えました(笑)オクトラの4章は各キャラ少し凝っていて、プリムロゼ編はまさかの2段階ボス?だったのも印象的。「決意」というBGMでシオメンと踊り子人形と父親似の人形と戦うシーンは不気味だけど、じわじわと盛り上がります。そこに至るまでのパーティーチャットで仲間がプリムロゼを気遣う様子もよかったので、この辺り本編のストーリーと絡む演出にできたら評価も変わる気がする・・・。
戦闘面ではあまり活かせず、途中までサブジョブ学者でサイラスがいないときの2番手火力みたいな使い方をしてしまいました。裏ボスでは神官になってもらって、大分活躍できたので本当使い方が下手なせいでごめんよ~という感じです。
ストーリーは断トツ暗いからこそ、チャットで仲間と楽しそうにしているプリムロゼは可愛いし、ほっこりしました。特にハンイットに対して「私が悪い男から守ってあげるからもう少し旅を続けましょ」みたいなことを言いつつ、内心はお別れが寂しい・・・みたいなのはたまらなかった!こういうのを本編内に入れられたら・・・(2回目)
●プリムロゼから見た各キャラクターの印象(想像有り)
→サイラス「変わった先生。なかなか自分のペースに持ち込めない」
→オフィーリア「かわいい。この純粋さを守りたい」
→ハンイット「お互いにないものを補い合えている感覚。歳の近い心を許せる人」
→テリオン「不器用な人。でも1番考えていることがわかる」
→トレサ「本当に18歳?甘やかしたくなっちゃう」
→オルベリク「気難しいところもあるけれど信頼してる」
→アーフェン「パーティのムードメーカー。居てくれて助かる」
アーフェン
最後に仲間にしたアーフェンが1番好きです。正直8人いて1番期待していなかったのでお迎えも最後だったのですが、ストーリーもキャラ設定も1番主人公しているし、調合も便利だし、戦闘ボイスもいちいちツボ!最終的にサイラス(主人公)、テリオン(紫宝箱。笑)の次に連れまわしていました。盗賊ジョブにして「ほい!やるよ!」ってSPパサーさせるのも、復活手当の「お代?いらねぇよ!」も好き。
トレサ同様に「旅をしたいからする」という動機で旅をはじめましたが、薬師という命に関わる仕事であるからこそ、テーマは結構重めでどういうオチをつけるのかな?と気になって進めていました。最終的に「命を選り分けるなんてできねぇ。この手で救えるならどんな命だって救ってやる・・・それが薬師ってもんだ」とオーゲンに啖呵をきったときはめちゃくちゃ主人公しててよかった(語彙力)2章で女の子に感謝されて男泣きしちゃったり、3章で調子づいたと同時に裏切られたり、4章でまたゼフの手紙で泣きそうになったり、見ていて純粋に応援したくなるキャラ。物語の重要人物グラムから直接意思を受け継いでいるところもいいなあーと思います。
アーフェンが仲間と絡むチャットは基本的にすべて好きで、「この薬師がついてるぜ!心配すんな!」的なこと言ってくれるから、仲間と旅している感を感じられる貴重な時間でした(笑)でも本格的にアーフェン好きになったのは、オフィーリア編2章のチャットです。花に喜ぶオフィーリアを見て「かわいい・・・!」って内心悶えるアーフェンを見て、いやいやあなたがかわいいから!!!という感じで落ちました(笑)
●アーフェンから見た各キャラクターの印象(想像有り)
→先生「なんか妙に好かれている気がする」
→オフィーリア「かわいいし気が利くし天使!」
→ハンイット「実は価値観が合うことが多い」
→テリオン「歳も近いし仲良くなりたいけど、距離感にまだ悩んでいる途中」
→トレサ「ノリが合う。気づくと話してる」
→旦那「もっと肩の力抜こうぜ!」
→プリムロゼ「美人すぎて最初は緊張した。危なっかしいところもあるから心配してる」
その他印象的なサブキャラ
ミック、マック
こういう序盤の敵キャラがコメディ担当になって終盤まで出てくるパターンは好きです。
アリー
トレサとのやり取りがかわいかった!見ててむず痒くなるけど、トレサの良さを引き立ててくれるナイスキャラ。
ミゲル
アーフェン編がいい感じでまとまったのはこいつのおかげ。
テレーズ
1章でドン引きして、3章で挽回もできなかったキャラだけど、ネタキャラとしてはすごくいい!17歳でサイラスと一回りも違うことにびっくり。
オデット
サブキャラで1番好き!旅が終わったら挨拶に行くと言っていたので、真っ先に会いに行ったけど不在で悲しかった。まさかレブローと関連あるとは思わんかった。
ザンター
師匠好きだからハンイット編は早く終わらせたい!と思いました。いいおっさん。
ゼフ
手紙大好き男。いい奴だけどアーフェンの男らしさを少し見習って!
アレーク
雪の中待っててくれてかわいい。一目惚れかな?結構過去が重めでびっくりした。
ラスボス突入時のパーティ編成&反省
●第1部隊
サイラス(魔術師)LV.67
オルベリク(武芸家)LV.62
テリオン(踊子)LV.61
オフィーリア(薬師)LV.60
●第2部隊
アーフェン(盗賊)LV.67
ハンイット(星詠人)LV.61
プリムロゼ(神官)LV.60
トレサ(ルーンマスター)LV.62
最後にこんなにRPG下手でもなんとかなったよ、っていう話。
アビリティは全員に回復限界突破をつけ、サイラス以外にはラストアクトも付けました。あとはアタック要因のサイラス、オルベリク、ハンイット、アーフェンにはダメージ限界突破も。
事前に攻略をちら見して、部隊を2つに分けることと平均60くらいのレベル上げが必要なことだけ見ていたのですが、ボスの詳細は見ないまま挑みました。
結果8体のボス&裏ボスの第2形態全て倒すのに3時間かかっていた(汗)
第1部隊は「亡者は一度に倒さなきゃダメ」等のパターンがわかってからは、さくさくダメージを減らせたのですが、第2部隊は辛かった長かった^^^^^^
深刻なアタッカー不足でブレイク後にダメージ与えるのは、アーフェンの大切断×2(神官の奥義利用)、ハンイットの会心の矢×2(神官の奥義利用)、トレサのルーンマスターの奥義のどれか・・・という感じでちまちま削っていました。(しかもダメージ限界突破してるのはアーフェンのみ)
ルーンをもっと活用してプリムロゼで殴らせたりできたら良かったとか、ハンイットの星詠人まじいらない!大人しくそのまま剣士でよかったじゃん!とか、今となっては思うことばかりですが・・・まさか1発でクリアできると思ってなかったので、そこは嬉しい誤算だった。ラスボス撃破で2日くらいかかる見通しだったので(笑)
思ったより書き殴ったらすごい量になったけど、約90時間たっぷり遊べて満足です。また忘れた頃に2周目もやりたいなー。
【感想】マーケティングの仕事と年収のリアル。見習いマーケターに全力でおすすめ!
こんにちは、あしです。
インサイトフォース代表の山口義宏さんが書いた「マーケティングの仕事と年収のリアル」という本がとても勉強になったので、備忘録の意味も込めて感想を書きます。
マーケティングのキャリアについてロジカルにまとまっているので、業界に少しでも携わっている人には非常に読みやすい本だと思います。
特に「マーケティング職には6つの成長ステージがある」「スペシャリストorマネジメント?」「支援会社or事業会社?」「キャリアを築く具体的な7つのパターン」等のいくつかの分類分けが使われるので、それぞれの分岐を辿る内に自然と自身のキャリアを明確化できるのが良かったです。
キャリアの明確化というと抽象的ですが、要は「今自分はどこにいて、どこを目指したいのか」「そのために何が足りないのか」という気づきが得られた気がします。
どんな人におすすめ?
著書の中では特にアラサーマーケター向けな切り口がされているのですが、
個人的には特に以下に当てはまる人には強くおすすめしたい本です!
・・・つまりもう少し遡って過去の自分に読ませたい。
「別に年収なんて興味ないね!」とか言ってる奴の頭をこの本の角でカツーンと殴りたい(笑)
自分はどのポジションにいるのか?が明確になる
特に前半部分の第1章、第2章でぐぐっと引き込まれたので、そこに焦点を当てて感想を書こうと思います。
1章、2章では「自分がマーケターとしてどのようなキャリア(経験)を積みたいのか」「そもそも今自分はどのポジションにいるのか」という根本的な部分を気づくきっかけをくれるので、特に若い人は読んで勉強になると思います。
事業会社とマーケティング支援会社の差は?(第1章)
初っ端から結構ぐさっとくるテーマでした。
なぜなら私が「支援会社→事業会社」というキャリアをさほど目的もなく築き、やや後悔をしているからです。
端的にまとめると、事業会社は「マーケティング全体像」を見渡せる。対して支援会社は「特定領域の専門性が深まる」と著書にはあります。しかし実際には支援会社の種類とその中の職種によっても様々かと思います。
以下、著書の中で一般的な傾向としてまとめた図です(携帯で撮った写真で見づらいので、気になる人は是非本を買ってください)
私は特化した自社商材のない広告代理店で営業をしていたので、それなりに扱う商材のことや特にWeb領域の知識は浅く広く学んだ自負はあります。しかし後にも触れられますが、それはマーケのキャリアを6段階にした内のステージ1や、ステージ2の話なんですよね(ドラクエでいえば、スライム~ドラキーぐらいなレベルです!)
そうしてそのキャリアで転職できる事業会社のマーケティング職というと、マーケティングの部署はあるもののWebに疎い事業会社が圧倒的に多い。私の2回目の就職先はまさにそうでした。
もちろんそういった環境で力を発揮し、経験を積んでいく方もいると思いますが、Webに理解がある会社と疎い会社では、同じ時間に積むことができる「成功体験」に差があるのではないかと思いました。(Webに疎い会社は何か新しい広告や施策をするのに、とにかく社内で決裁をとるのが大変・・・)
そんな経験もあって、私は支援会社に入って後に事業会社のマーケティング職を目指したいのであれば、 一度は広告運用の経験をした方がいいと考えます。その方が後の選択肢は広がります。
働き方改革で業務時間の改善をしている支援会社も多いと聞きますが、それでもやはり「支援会社=激務」はある程度事実だと思います。
それでもただ「激務は嫌だ。残業時間を減らすために事業会社に行きたい」という理由だけで転職を考えている支援会社の営業さんには、1回立ち止まって考えてほしいです。私、少し後悔しているので(笑)
マーケティング職の6つの成長ステージ(第2章)
恐らくこの章を読むだけで、進むべき方向性がぼんやりと見える新米マーケターも多いんじゃないかなと思います。
著書の中では、6つの成長ステージを以下のように分類しています。わかりやすい!
ステージ1 マーケティング業務の見習い
ステージ2 特定業務の担当者(ワーカー)
ステージ3 特定領域の専門家(スペシャリスト)
ステージ4 マーケティング施策の統合者(ブランドマネジャー)
ステージ6 マーケティングに強い経営者(CEO)
自分ごととして話したいのがステージ1~3のことなので、ピックアップして要約するとこんな感じ。
●ステージ1 マーケティング業務の見習い
「専門用語や基礎知識を理解しよう!」
定義としては、「CV」「CPA」「DSP」「DMP」みたいな専門用語を覚え、それを使ってコミュニケーションがとれる。具体的に言うと「要点をまとめた上で次のアクションがわかる議事録」が作成できるようなレベル。
●ステージ2 特定業務の担当者(ワーカー)
「専門知識と業界知識を持って、1人で業務を回せる状態になる!」
半年~2年ほど業務を経験し、上司の判断を仰ぎつつもある程度業務を回せる状態。世の中のマーケティング施策を、これまでに学んだフレームワーク等を使って人に説明できるようなレベル。
●ステージ3 特定領域の専門家(スペシャリスト)
「深い専門知識を持ち、特定領域で社内から相談を受けるようになる!」
SEM、SEO、SNS等の特定領域の施策に関して独自の見解を持ち、プロジェクトを推進した上で成果を出せる状態。この状態になると実績も増え、信頼も増すことから社内外から相談を受けることが多くなる。
私が1番ハッとしたのはこの章でした。
「私このままじゃずっと、ステージ2だ。そしてそのことに危機感を持たないまま仕事してた」そう思ったからです。
ステージ2までは、マーケティング業務に携わり、目の前のことをコツコツ頑張る内に自然と辿りつける領域です。ただステージ3からは、意識して目指さないと辿りつけない領域だと思いました。
具体的にどういった経験がステージ3に必要なのかは著書の中に詳細に書かれていますが、特に私が自覚したのは「成功体験の数が足りない」「そもそも何を軸に専門性を高めるかが明確ではない」という2点です(結構根本!)
浅く広く知識を得て、コミュニケーションをとりつつ仕事はそつなく回せるようになったと思ったときこそ、成長が鈍化する瞬間なのかもしれないですね。数年間マーケティング業務に携わりながらも、なんとなく自分の身にはついていない感覚というのが、この辺りで明確になった気がします。
改めて気づきを得たのは、ステージ3でレベルを高めるために重要なことを記した以下の部分です。
ステージ3でレベルを高める上で重要なのは、基本的な専門知識に、時毒の経験と見解を付加し、再統合してアップデートした専門知識を社内外にアウトプットすることです。ただし、アウトプットは、期日の締め切りがないとなかなか進まないもの。このため、社内外での勉強会やセミナーでのプレゼンテーション、社内外のメディアへの寄稿、会社の方針で許されるならブログやSNSへの投稿など、フィードバックにさらされる機会を増やすことがポイントになります。
引用元:マーケティングの仕事と年収のリアル 第2章
特に支援会社では、社員でブログを書いたり、対外向けの説明会を行ったりといった仕組みができているところが多いですよね。これはインバウンドでの案件獲得という一面と、社員の成長という一面で非常に効率的なのだなと改めて思いました。
まとめ
見習いマーケターは手にとって絶対損はない一冊だと思います。
今読んで遅かった!とも思わないですが、「早く読めたら読めたでもっと悩まずに済んだなー」と思う部分があることも確かです。
やっぱりもう1回マーケティングの仕事したいなーと思うあしでした!
【ネタバレ感想】グリーンブック。人に薦めたくなる名作!笑って、ほっこりして、観終えたらケンタッキー食べよう!
こんにちは、あしです。
アカデミーの作品賞受賞で話題となっている「グリーンブック」を公開初日に観てきました!
六本木のTOHOで昼の回だったのですが、やはり初日&ファーストデイということで8割くらいは席が埋まっていた印象です。
黒人差別系の映画は差別描写が観ていて辛いことがあるのですが、ジャンルも「コメディ」に分類するだけあって、1つ1つの描写がハードではなかったです。
人種差別は大きなテーマの1つだと思うのですが、そこまで道徳的でもない内容なので「映画はハッピーがいい。辛いシーンはちょっとね・・・」という人にも是非観てもらいたいです。
個人的に今年観た映画の中では1番好みでした。もういろんな人におすすめしまくりたい!そんな映画です。
以下感想ネタバレ有りですので、ご注意ください。
「グリーンブック」の簡単あらすじ
監督:ピーター・ファレリー
舞台は1960年代のアメリカ。ニューヨークのクラブで用心棒をしていたイタリア系のトニー・リップは、クラブの改装で一時的に職を失うことに。トニーは家賃を払うことも苦しく、時計を質に入れたり、ホットドックの大食い勝負で金を手にしていたが、まとまった金を手にするため黒人ピアニストのドクター・シャーリー(ドク)の運転手を請け負うことになる。まだ人種差別が色濃く残る南部へ約2カ月のコンサートツアーへ行くというドク。黒人であるドクは、行先でのトラブルも覚悟した上で、腕っ節のいいトニーを雇うことに決めたのだった。黒人が泊まれるホテルなどを記した「グリーンブック」を頼りに、トニーとドクは旅に出る。
【感想】ピアノがうまくて、曲がったことが嫌いで、俺の家族も思いやれるいい奴だから、そいつを傷つける奴は腹が立つ。只それだけ!
元々は「黒人がつかったコップなんて捨てちまえ!」という黒人差別主義のトニーでしたが、いざ一緒に旅をしてみると思った以上にあっさりとドクと打ち解けてしまうのが意外でした。2人の確執とか描きつつ、何かエピソードがあって打ち解けるのかな?と思っていたので、いい意味で期待を裏切られました。
差別の対象だった黒人だけど、聴いてみたらピアノすごいはうまいし、お母ちゃんみたいに口うるさいし、黒人のくせにケンタッキーも食べたことないと言うし・・・意外に面白くていい奴かも?という比較的軽いノリでドクとの距離を縮めるトニーの自然さがすごく良いんですよね。
当たり前ですが、自分と関係ない他人だと思うからこそ「痛みを想像しようとしない」し、「想像はできるけど自分とは関係ない」と思う。そんな意識があるからこそ差別はなくならない。でも言い換えれば、他人でなくなったとき、人は人を差別できなくなる。
・・・こう文章にするとえらい道徳的な部分を、トニーという粗暴なキャラが自然に見せてくれるのが気に入りました。
思えばドクは、妻帯者であるトニーが長期間留守にすることや、帰宅できるのがクリスマス(アメリカでは家族と過ごす重要なイベント)であることを心配していて、わざわざ奥さんのドロレスに電話で許可をとるような家族思いな奴なんです。
そうした序盤のエピソードも観ているからこそ、特別なエピソードがなくてもトニーが自然とドクに好感を持つのが伝わってくる構成になっていると思いました。
こんな風にバディものとしても、じーんとくる場面がいくつもある作品なのですが、コメディとしても絶妙なので、とにかく人に薦めたくなります!
特にこの辺りのシーンは劇場内でも笑いが起きていました。
- ケンタッキーの骨を車道に放り投げるシーン
- トニーの手紙をドクが添削するシーン(deer ドロレス 笑)
- ドロレスがラスト「手紙をありがとう」と言うシーン
会話のテンポや間の取り方が絶妙で、特にケンタッキーの骨を車道に放り投げるシーンは笑いました。マハーシャラ・アリのにこにこからの真顔が、全体通して1番印象的で思い出すシーンかもしれない(笑)
「アカデミー賞作品賞」「黒人」「マハーシャラ・アリ」というキーワードだけ観ると、第89回にアカデミー賞作品賞を受賞した「ムーンライト」を思い出しますが、誰かにお勧めしたり、何度も観たいと思うのは「グリーンブック」かな。
まあ比較するのが双方に失礼なぐらい、ジャンルの異なる作品なんですけどね!
観終えた興奮のまま書き殴っているので、いつも以上にまとまりはないですが「え?主演のビゴ・モーテンセンってロードオブザリングのアラゴルンなの・・・?まじかよ・・・」という衝撃も忘れるくらい、充実した2時間10分でした!
【ネタバレ感想】ONCE ダブリンの街角で。チェコ語なんてはじめて調べたよ。
こんにちは、あしです。
本日はAmazonプライムで観た「ONCE ダブリンの街角で」という映画の感想です。
「シングストリート」や「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督ということ以外に情報を入れずに観たのがよかったです!
映画を観る前に「切ないラブストーリー」「泣けるラブストーリー」なんてキーワードを見てしまうと、この2人結局最後は幸せになれないのかな・・・なんてフィルターがかかってしまいがちなので。
個人的には「はじまりのうた←ONCE ダブリンの街角で←シングストリート」の順番で好きです。多分観るときの気分によっても全然違うんだろうな。
以下感想ネタバレ有りですので、ご注意ください。
※ジョン・カーニー監督の他作品についても触れています。
「 ONCE ダブリンの街角で」の簡単あらすじ
監督:ジョン・カーニー
主演:グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ
ある夜アイルランドのダブリンの街角でギター片手に歌う男は、チェコ系移民の女に話しかけられる。初対面なのに質問攻めな彼女は、男がフーバー(掃除機)の修理を仕事にしていると聞き、翌日壊れた掃除機を男の元へ持ってくるのだった。
掃除機を街中で引きずりながら話してみると、どうやら彼女は音楽に詳しく、ピアノを弾いているそうだ。ピアノは高価で買うことができないという彼女は、楽器屋の店主の好意で昼の1時間だけピアノを弾いているのだという。楽器屋で男と女は束の間のセッションを楽しむことになり、互いの音楽に惹かれていく―。音楽をきっかけにほんの一瞬重なった男と女の人間ドラマです。
【感想】肩書きのない2人の、肩書きのない関係がやっぱり切ないよ!
結局男は夢を追い元彼女のいるというロンドンへ。
女は母親と幼い娘の住む家で、夫と新しい生活をやり直す、というラストでした。
シングストリートの2人が「失うものはなにもない!君(あなた)がいれば無敵さ!」状態でロンドンへ行ったことに対して、ONCEの2人は既に「お互い以外の大切なものを知ってしまった」状態。
だからこそ男は女に最後に会うことは叶わないし、女は男からプレゼントされたピアノを夫と娘の住む家で弾くというラストシーンになったのだと思います。きっと女から男へピアノのお礼を伝えることも難しいんだろうな、なんて想像すると勝手に切なさが増します。
好きなシーンはいくつかありますが、冒頭の掃除機をお散歩しながらのデートの場面は好きです。カフェを出て横に並んで歩いていた2人ですが、セッションを終えた後の人通りの多い細い道は掃除機が邪魔(笑)なので、さりげなく男が女に道を譲っていたり。
そのまま男の家(フーバー・センター)へ向かうバスの中で、男が堂々弾き語りしはじめたときは口元が緩みました。途中声が大きくなって乗客のおばあちゃんが振り返るシーンがあるのですが、バスの中でギター弾き語ってるだけで強烈なのに、更にwith掃除機。にこにこしてくれてるけど、普通に不審者だよなーなんて思ったり(笑)
印象的だったのは、やはり彼女が既婚者であることを男が知るシーンでのやりとり。
女に教わったチェコ語で「彼を愛してる?」と聞く男に対して、女は笑顔で「Miluju Tebe」とチェコ語で返します。もちろんチェコ語を知らない男は意味をわからない、というシーンなのですが・・・もう調べるだけ野暮だよね、そういうことだよね、と思いつつ観賞後調べたら、やっぱり「私はあなたが好き」って言ってた。べただけど切ないよ!!!!!
ララランドの結末に関してデイミアン・チャゼル監督が「たとえ二人の関係が終わっても、二人の愛は存在しつづける。僕はそれが美しいと思う」というコメントをしたことを思い出しました。この映画にも同じことが言えるのかな、なんて思いました。
音楽メインの映画なのに私が音楽に詳しくないばかりに偏った感想となってしまいましたが、非常に好きな雰囲気の映画でした。満足です!
【ネタバレ感想】僕のワンダフル・ライフ。思ったより泣かせにこない。でも泣いちゃう!
こんにちは、あしです。
今日はAmazonプライムで観た「僕のワンダフル・ライフ」という映画の感想です。
この映画わんちゃんが転生を繰り返し、自分の「犬生」を考える・・・という映画なので、モノローグは全てわんちゃん視点!
犬が考えていることを勝手に妄想して、勝手に切なくなって涙が出てくる・・・なんて経験がある人にはもうたまらない映画です(私です)
愛犬を亡くした経験があったこともあり、公開当初からあらすじを見て、観ることを少し躊躇っていたのですが・・・結果観てよかったです。犬好きの方には心からおすすめしたい映画です。
以下感想ネタバレ有りですので、ご注意ください。
「僕のワンダフル・ライフ」の簡単あらすじ
監督:ラッセ・ハルストレム
原作:W・ブルース・キャメロン
主演:ブリッド・ロバートソン、K・J・アパ、ジョン・オーティス
ある日ゴールデン・レトリバーとして生まれたわんちゃんは、悪徳業者に炎天下の車の中で放置されていたところを、少年イーサンに救われる。子犬はベイリーと名づけられ、幼いベイリーはイーサンを前に「この子から離れない」と小さく誓う。やがて時が経ちベイリーは病で亡くなってしまうが、目が覚めると今度はシェパードに転生していた。時々自分の「犬生」を考えながら、人を好きになったり、同じ犬に恋したり・・・というわんちゃんの転生を描いたハートフルドラマです。
【感想】犬だからこそのシンプルなモノローグが健気で愛しくてじんわり泣ける。
観終えたときには、やっぱり真っ先に昔亡くした愛犬を思い出しました。
結局ベイリーはシェパード、コーギーと転生をするのですが、3回目の転生でイーサンと再会します。このときのモノローグの無邪気さが本当に可愛くて「イーサンだ!僕だよ!ベイリーベイリーだよ!」とベイリーがハイテンションになる度、ぼろぼろ泣きました(笑)
他にも冒頭の「この子から離れない」というベイリーのモノローグだけで、じーんときてしまったり、多分何気ないシーンも含めると4、5回はうるうるしてしまったと思います。
イーサンが離れた大学に通うことになり、ベイリーが大好きだったつぶれたラグビーボールを投げたシーンもやばかった。もちろんイーサンとしばらくお別れだなんてわからないベイリーは、いつもの遊びの延長戦だと思って、イーサンの乗った車を麦畑の中を走って追いかけるんですよね・・・。「もう少しゆっくり走ってよ」みたいなモノローグで無邪気にボールを届けるベイリー。なんて健気なんだ・・・泣くでしょうよ。
と、こんな感じに泣く泣く言っている割に感動映画によくある「泣かせにきてるな」という感じがあまりなかったのが良かった。
恐らくベイリーのモノローグがシンプルで、うるさすぎないのがいいのだと思う。「ねえ、なんで?なんでなんで置いてくの?」みたいな煽るモノローグでも、きっと泣くんだけど(笑)その場合、ちょっと悔しくて観賞後こんな爽やかな気持ちではいれない気がする!
年老いたイーサンと再会し、ついでに学生時代の彼女との再婚のきっかけもつくり、2人と1匹で幸せに過ごすベイリーは最後にモノローグでこう言います。
犬生を繰り返してきて学んだのは もちろん楽しむこと
困っている人を探し 救うこと
好きな人をなめ 過去をいつまでも悲しまず 未来を憂いもしない
ただ 今を生きる
今を 一緒に生きる
それが犬の目的
確かに転生の中で、保健所に連れていかれたり、ろくに散歩も連れていってもらえずに放置されたり・・・と必ず幸せなことばかりではなかった。ただしベイリーが憂うような悲しむようなモノローグは非常に少ないんですよね。
「イーサン、君に会うために生まれてきたんだ!」的なオチではなく、どの犬生でも人や犬を好きになって、好きな人を思って真っ直ぐに行動している姿がよかった。その上でやっぱり姿は変わっても、いろんな犬生を送っても、恩を受けた主人のことは忘れずに大好きでいる。
シンプルに言ってしまえば、人間の都合のいい願望を犬にモノローグさせた映画なのかもしれないですが、大好きな愛犬がそう思ってくれてる!と思った方が人生楽しめるんじゃないかな~と思います。
強いて言うとすれば、ベイリーがきっかけで元カノと再会して結婚までしちゃうところとか「バディ=ベイリー」とイーサンがすんなり納得するシーンとか、思った以上に幸せすぎるのはちょっと意外でした。仲直りするとか、もしかしたらベイリーかも・・・?ぐらいで終わる方が個人的にはちょうど良かった気もする。
あとは「That's a dog's Purpose.」という締めが「それが犬の目的」と訳されるのはちょっと違和感がありました。でも「決心」でもなんかちょっと違う気もするし・・・英語を日本語の訳すのって本当難しいですね。
最後に「泣ける映画ってちょっとね」「愛犬を思い出して辛くなりそう」みたいな人でも「いいから1回観てみなよ!悪いこたあ起きないよ!」とおすすめできる映画でした。
背伸びをやめたら専業主婦になっていた
はじめまして、本日よりブログをはじめました。あしです。
簡単に自己紹介させていただきますと、新卒で広告代理店営業になり、その後商社のマーケティング部に転職しまして1年ほどで退職し、現在は無職です。
優しい友達は「専業主婦」とも呼んでくれますが、専業主婦って毎日ちゃんと料理・洗濯・掃除・子育て等をこなすプロフェッショナルのことだと思うんですよね!
あしの主婦力を5段階評価するなら、
項目 | 点数 | 理由 |
---|---|---|
料理 | 3 | 土日はつくる。平日は自分の食べる分をつくる&残り物を詰めて旦那の弁当にする。 |
洗濯 | 2 | ほぼ毎日まわしてるけど、時々さぼる。 |
掃除 | 2 | 週2くらい。できるだけ土日のどちらかでやる(旦那に掃除している姿を見せるため) |
子育て | 0 | 子供ちゃんいません。 |
という平均2点もいかないという状態。専業を名乗るのはオコガマシイ程の体たらく・・・
一方で「だらだらうるせえ!わかりやすく専業主婦でいいじゃん」という意見も更に優しい友人からいただくので、見習い専業主婦ということで名乗らせていただくことにします。本当だらだらごめんなさい(笑)
無職に至った理由はまだ人に説明できるほど整理できていないのですが・・・
「無理せずに1回休んでいいんだよ」という旦那の一声で「え、そんな選択肢もあるの?」と、結婚式→新婚旅行→退職!!!!!!!!!!!!というコンボを決めた私だからこそ、結婚のこととか仕事のこととか、伝えられることがあるのでは?と思い当ブログをはじめることにしました。
結婚式関連のネタをとりあえず書き出したい!という意欲があるのですが、一方でゲームや映画なんかも好きなので、好きなものを好きなときに綴るつもりです。
なるべく気持ちのいい文章を書こうと思う一方、恰好つけずにありのままを素直に伝えたいと思うので毒は多めかも(笑)
何より3日坊主にならないように頑張ります。2019年2月14日のあしでした!